ブックタイトルしまくとぅばハンドブック

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概要

しまくとぅばハンドブック

【コラム】古い言葉、独自の言葉しまくとぅばには、日本の古い言葉や薩摩の言葉が残っています。例えば、古い日本語につながる言葉として「とぅじ(刀自・妻)」や「くんだ(ふくらはぎ)」「あーけーじゅー(とんぼ)」などがあり、「にーしぇー(青年)」や「ちゅーかー(急須)」などは、薩摩の言葉がしまくとぅばとして使われています。それから、中国語から借用した言葉として、「てーふぁ(冗談)」「ちんくゎー(かぼちゃ)」「かーちー(夏至)」などがあります。さらには、「てぃーだ(太陽)」や「ちねー(家族・家庭)」「ふんでー(わがまま)」など、他地域には見られない独自の言葉も発達しています。これは、日本語文化圏とは別に独自の道を歩み、琉球諸語の中で発達してきた言葉なのです。沖縄は、まさしく多様性と独自性をあわせ持った言語文化の県だといえるでしょう。このように、言語は、他の言語と接触しながら、そしゃく新しいものを取り入れながら、咀嚼し、自らの立場に合わせて変化させていく性質を持っています。質疑応答編17